「漫画村」を摘発した弁護士が明かす!違法ネタバレ動画「ファスト映画」の実態:じっくり聞いタロウ

jikkuri_20210917_01.jpg【配信終了:2021年9月23日(木・祝)】動画はこちら

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時放送)。9月16日(木)の放送では、違法ネタバレ動画「ファスト映画」の実態が明らかに!

弁護士の中島博之さんは、昨年、7万冊以上の漫画を違法で掲載し、3200億円の損害を出した「漫画村」の運営者を特定。4ヵ月掛けてアメリカのサーバー会社に訴訟を提起し運営者を割り出した。さらに前回の番組出演時には違法なゲーム実況配信者を激しく追及。悪質な著作権侵害は絶対に許さない中島弁護士が今回語るのは、最近社会問題となっている「ファスト映画」だ。「ファスト映画」とは、権利者に無断で映画を編集し、勝手に字幕やナレーションをつけて結末までのストーリーを10分程度で分かるようにしたネタバレ動画のこと。昨年のコロナ禍の巣ごもり需要により、視聴回数を稼げるもので広告収入を得ようと映画のダイジェストをいろんな人が投降するように。なかなか逮捕者が出なかったことでアカウント数も急増。今年の6月の調査では55個の違法アカウントが見つかったという。ファスト映画の総再生数は4億5000万回以上、被害総額は推定で約956億円にもなる。

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ファスト映画は大きく分けて、映画の映像をそのまま使っているものと、静止画を使って紙芝居のようにしているものの2種類がある。もし罪に問われると、複製権・翻案権・公衆送信権といった著作権侵害になり、10年以下の懲役、もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方になるという。

中島弁護士は、昨年8月頃から警察と連携して違法アップロード者を特定。今年6月に5人のグループが摘発された。アメリカの裁判所で情報開示の手続きを行い、開示された情報をもとに警察と連携して特定に至ったという。

グループの一部は即逮捕。逮捕されなかったうちの2人は書類送検されるが、そのうちの1人は謝罪の意思を示したことと、1000万円以上の賠償金を支払うことで映画会社の一部と和解が成立した。番組では、その人物が中島弁護士の事務所にやってきた時の様子を収めた生々しい映像も紹介した。

その人物は20代前半の男性。彼はファスト映画のナレーションを担当していたが、主犯格の人物とはオンライン上だけの知り合いで直接面識はなかったという。男性は送られてきた台本通りに話した録音データを送るという形で関わり、その本数はおよそ70本。報酬金額は合計でわずか10万円程度だったそう。

このグループの逮捕後、55あったアカウントは8まで激減。中島弁護士は「取り締まりを強化して摘発等を行いたい」と強い決意を語っていた。

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また、中島弁護士は、以前出演した時に「漫画家になりたい」と語っていたが、小学館のコミックアプリ「マンガワン」で、原作を務める「弁護士亜蘭陸法は漫画家になりたい」の連載がスタート。漫画家になりたい弁護士が漫画家アシスタントをしながら著作権侵害と戦うというストーリー。著作権侵害は犯罪なので、絶対に手を出さないように!

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