バックナンバー
2021年12月2日 放送
他とは違うスーパー
紀ノ国屋の独自戦略
- 紀ノ国屋 社長 富田 勝己(とみた かつみ)
高級スーパーの代名詞・紀ノ国屋が今、大きく変わっている。駅の構内に続々出店し、一気に身近に。オリジナルのワンコイン弁当から手軽なギフトまで、お値打ち商品の数々にファンが急増していた。他とは違う、紀ノ国屋の独自戦略に迫る!
RYU’S EYE
座右の銘
放送内容詳細
高級スーパーのエキナカ戦略!
紀ノ国屋の創業は1953年、客が自分で商品をカゴに入れる日本初のセルフ方式のスーパーだった。今ではコンビニやスーパー各社が作っているオリジナル商品、いわゆるプライベートブランドも紀ノ国屋が先駆けだ。創業以来、上質な商品にこだわっている。プリンやアップルパイなどロングセラーも多い。しかし、デフレの影響を受け、2008年から2年連続赤字に転落する。そこで2010年JR東日本の傘下に入ることに…。路面店とはまったく違う「エキナカ戦略」に舵を切った紀ノ国屋は、一気に身近になる。質の高さはそのままに、オリジナルのワンコイン弁当やお菓子などを次々に開発、手軽なお土産としても大ヒットしていた。
ゲストプロフィール
富田 勝己
- 1969年北海道生まれ。
- 1994年JR東日本に入社。
- 2015年JR東日本ウォータービジネス(現:JR東日本クロスステーション ウォータービジネスカンパニー)に出向。
- 2019年6月 JR東日本青森商業開発に出向。
代表取締役社長を務める。 - 2021年4月 紀ノ国屋の代表取締役に就任。
企業プロフィール
- 設 立:1948年1月
- 資本金:5000万円
- 従業者数:379人(正社員)
- 売上高:226億3200万円
高コストで、かつコンセプトが古い。でもファンが多い。実はわたしも好きだった。特に魚の切り身が新鮮で、バイヤーの気合いとプライドを感じた。JR東日本の傘下に入るが、紀ノ国屋は生まれ変わったわけではない。残った従業員たちが、昔ながらのスピリッツで誇りとともに働いたのだ。富田さんは、生粋のJRマンだった。社長になって、従業員に聞いて回ったらしい。現場にも数多く行っただろう。新しく経営者になるには、それしかない。そうやって融合が生まれる。