東関親方の告別式に約500人 八角理事長、弔辞で言葉つまらせ「残念でなりません」

[ 2019年12月19日 16:59 ]

笑顔の遺影が飾られた東関親方の祭壇
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 13日に血管肉腫のため41歳で死去した元幕内・潮丸の東関親方(本名佐野元泰=さの・もとやす)の葬儀・告別式が19日、東京都葛飾区の東関部屋で高砂一門葬として営まれ、日本相撲協会の尾車事業部長(元大関・琴風)、春日野巡業部長(元関脇・栃乃和歌)、師匠だった元関脇・高見山の渡辺大五郎氏ら約500人が参列した。

 葬儀委員長を務めた八角理事長(元横綱・北勝海)は高砂一門の後輩親方である東関親方のことをかわいがり、信頼してきた。それだけに、弔辞の冒頭では「こうして今、あなたの遺影の前に立つことになり…」と話すと言葉に詰まり「残念でなりません」と声を震わせた。さらに「明るく、誠実な人柄から、弟子には慕われ、先輩親方からは大変かわいがられました。私もそういった人柄にほれ、一回りも若いあなたにいろいろな相談をしてきました。そのたびに、あなたの言葉に助けられてきました。本当に素晴らしい人でした」と生前の思い出を明かした。早すぎる死だけに「自分の体の一部を失うように感じています。41歳という若さで旅立たなければならないということに、運命の残酷さを痛感しています」と目頭を熱くした。

 棺は八角理事長、東関部屋付きの振分親方(元関脇・高見盛)、浅香山親方(元大関・魁皇)、幕内・隠岐の海、部屋の若い衆によって霊柩車に運び込まれた。喪主を務めた妻の真充(まみ)さんは出棺前のあいさつで「親方と出会い、相撲という世界に触れ、おかみさんという素晴らしい経験をさせてもらい、感謝しかありません。残された私たちは親方の教えを忘れず、思い出を胸に、この悲しみを乗り越えて、皆で支え合い、前を向いていきたいと思います。本当に素晴らしい部屋の師匠であり、愛すべき夫であり、父親でした」と気丈に言葉を並べた。

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2019年12月19日のニュース