宙組・桜木みなと 敵役の経験重ね強く「変わったな」

[ 2020年3月14日 05:30 ]

敵役が続き「自分も全然変わった」と成長を実感する桜木みなと
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 宙組スターの桜木(さくらぎ)みなとが28日、東京・日本青年館ホールで開幕する「壮麗帝」(4月4日まで。大阪、シアター・ドラマシティは4月11~19日)で3年ぶりに主演する。東京では初の主演作とあって、桜木も「来たな、という感じ」と意欲を見せた。

 16世紀、オスマン帝国を最盛期に導いた皇帝スレイマンの生涯を描く歴史ロマン。奴隷を皇后にするなど慣習にとらわれなかった人物で「気負わず、皆と熱く作っていきたい」と話した。

 下級生時代は見た目通り、爽やかな青年のイメージだったが、このところ「オーシャンズ11」のベネディクトなど敵役が続き役幅も広がった。「自分でもあの役を経験して変わったな、と思います。何より人見知りでなくなった」と笑う。「舞台に出るだけでどれだけ空気を変えられるか、大きな役をすることの責任を感じましたし、舞台上で〝自分に負けない〟って思うようになった」と成長を実感している。

 スターひしめく95期で切磋琢磨(せっさたくま)し礼真琴(星組)、柚香光(花組)はトップスターになった。「昔は自分が置いて行かれているような気がして、すごく焦っていた。でも自分は自分のタイミングがあるし、遅いとか早いとか関係ないって思えるようになった」。そう発想を転換できたのも、敵役を楽しめるようになったころからだという。メンタルもたくましくなった桜木の今後の活躍が楽しみだ。(土谷美樹)

 ◇桜木 みなと(さくらぎ・みなと) 12月27日生まれ、横浜市出身。神奈川総合高を経て09年初舞台。宙組配属。14年「白夜の誓い」で新人公演初主演。翌年「相続人の肖像」でバウホール初主演。身長1メートル70。愛称「ずん」。

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