月組・鳳月杏 チャレンジする姿が後輩に刺激

[ 2020年1月25日 05:30 ]

古巣の月組に戻り、初の主演作に挑む鳳月杏
Photo By スポニチ

 抜群の存在感で舞台を彩る鳳月杏(ほうづき・あん)。月組復帰後初の主演作「出島小宇宙戦争」が8日、大阪・梅田のシアター・ドラマシティで開幕する(16日まで、東京建物Brillia HALLは同24日~3月1日)。

 江戸時代、長崎・出島に宇宙人がいた!?というとっぴな設定で展開するコメディーミュージカル。「日本物ということは忘れて頂いて、アドベンチャーアニメみたいな。14年のキャリアを積んできた私が、また新たな世界にチャレンジできることに意味があると思います」と笑顔を見せた。

 入団後、9年在籍した月組から花組に異動したのが14年。そこで飛躍的な活躍を見せ昨年4月、5年ぶりに古巣に戻ってきた。強烈な個性と確かな演技力は見る者の心をとらえて離さない。ところが今回は勝手が違うようで「普段、色が濃いキャラが多いから、いざ主役で格好よくさせて頂くのは難しい」と笑わせた。

 舞台とは違って、穏やかな語り口調が印象的。花組時代を振り返り「勇気を持ってチャレンジする自分になれた。私のやっていることを見て、月組の下級生も〝ああいう風にやってもいいんだ〟と思ってもらえるように、率先してトライしていきたい」。鳳月の存在は間違いなく組の刺激になるはずだ。(土谷美樹)

 ◇鳳月 杏(ほうづき・あん)6月20日生まれ、千葉県船橋市出身。国府台女子学院中学部をへて06年初舞台。月組配属。13年「ベルサイユのばら」で新人公演初主演。翌年、花組に異動。15年「スターダム」でバウホール初主演。昨年4月、再び月組に組替え。身長1メートル72。愛称「ちなつ」

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る