映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」公開延期 東映アニメーション 不正アクセスの影響

[ 2022年3月18日 15:18 ]

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 東映は、4月22日より全国公開を予定していた映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」の公開を延期すると18日、公式サイトで発表した。

 公式サイトで「4月22日(金)より全国公開を予定しておりました映画『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』について、既報のとおり製作会社である東映アニメーションにおいて第三者によるネットワークへの不正アクセスが発生し、作品製作が困難な事態となりました。そのため、公開を延期せざるを得ない状況となったことをお知らせいたします」と発表した。

 また「公開を楽しみにして頂いている皆様には、大変申し訳ございません」と謝罪。「新しい公開日については、近日中に発表させて頂きますので、今しばらくお待ち下さい。何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。尚、既にお買い求め頂きました前売券につきましては、新しい公開日以降ご利用頂けますので大切にお持ち下さい」と呼びかけた。

 東映アニメーションは11日、同社のネットワークが第三者による不正アクセスを受け、社内システムの一部を停止し「ONE PIECE(ワンピース)」など同社制作のテレビアニメ4作品の放映スケジュールに影響が出ると発表。今回の不正アクセスについて、東映アニメーションは「詳細は調査中」と答えるにとどめた。

 ITジャーナリストの三上洋氏は、今回の事態を「ファイルを暗号化し、元に戻すために“身代金”を要求するランサムウエアでのサイバー攻撃なのではないか」と推測した。

 一般的にランサムウエア感染すると、PC内のファイルが使用できなくなったり、ネットワーク上で共有されている複数のデータに影響が出たりする。東映アニメーションが不正アクセスを確認したのが6日で、この日の発表まで時間がかかっていることから、三上氏は「数日たっても複数の作品のファイルが開けられない、またはバックアップのネットワークにつないでもそこも暗号化されて開けられない状況なのではないか」と指摘。「ランサムウエアであれば、かなり深刻な状況で、復旧に時間がかかる可能性があるだろう」と事態の深刻さを分析した。

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2022年3月18日のニュース