MBS長寿番組「ちちんぷいぷい」来年3月末で終了 コロナも影響「後番組を自社で制作することはない」

[ 2020年11月16日 05:32 ]

MBS「ちちんぷいぷい」の制作発表に女性アナと出席した角氏

 放送回数5000回を超えるMBSテレビの名物番組「ちちんぷいぷい」(月~金曜後1・55)が来年3月末で終了することが15日、分かった。同番組から流れるようにスタートする夕方のニュース番組「ミント!」(月~金曜後3・49)も同時に終了。大吉洋平アナ(35)をメインに新たなニュース番組が誕生する予定で、来年4月からMBSの夕方が大きく変わることになりそうだ。

 関西では「ぷいぷい」の愛称で親しまれ、独特の番組テイストでお茶の間に存在感を放ってきた長寿番組が姿を消すことになった。

 「ぷいぷい」は99年10月、ラジオを主戦場にしていた同局の角淳一アナ(現フリー=75)をメインパーソナリティーに、午後3時からの3時間番組としてスタートした。他局が芸能人スキャンダルなどワイドショー色を前面に押し出す中、関西色の強いほんわかした企画や主婦向けの情報に力を入れて独自路線を構築。一時は2ケタの視聴率を誇る人気番組となった。

 しかし、最近では読売系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)など裏番組に押され視聴率もジリ貧に。同局関係者は「あの番組は“角さんありき”で成立していた部分が大きい。癒やしというか、独特の空気感で主婦層に支持されていた」と明かし、11年9月に角が降板して以降は、徐々に番組の個性が鳴りをひそめた。

 そこに追い打ちを掛けたのが、新型コロナウイルスの感染拡大だ。先が見えない経済状況はテレビ局も同じ。このタイミングで大きくかじを切ることになった。別の関係者は「今の状況では後番組を自社で制作することはない」と断言。来年4月以降はTBS系の情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)を受けることになる。

 さらに、昨年4月にスタートしたばかりのニュース番組「ミント!」も同時に終了。こちらは新たな夕方のニュース番組が立ち上がる予定だ。MBSは本紙の取材に、「来年4月の改編について今お伝えできる事は何もございません。しかるべき時期に発表します」と述べるにとどめた。

続きを表示

この記事のフォト

2020年11月16日のニュース