巨人 女子野球チーム発足へ、宮本和知氏アドバイザーに就任 23年ヴィーナスリーグ参加目指す

[ 2021年12月7日 05:30 ]

巨人が立ち上げる女子野球チームの1期生となる至学館・吉安
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 巨人が女子野球チームを発足することが6日、分かった。今季まで投手チーフコーチを務め、将来的な12球団の女子野球支援を提言してきた宮本和知氏(57)が立ち上げ時のアドバイザーに就任し、23年のヴィーナスリーグ参加を目指す。

 高校、大学を含めた女子野球人気は近年高まりを見せ、西武、阪神がチームを設立するなど、NPB球団も普及活動に取り組んできた。原監督も「女子野球人口というのが増えてきている。球界が女子野球に力を入れて、子供たちもプロを目指すようになれば」と思いを語っていた。

 巨人では、4選手が1期生としてチームの中核を担う。今年8月には、史上初めて全国高校女子硬式野球選手権大会決勝が甲子園で開催された。優勝を飾ったのは神戸弘陵で、胴上げ投手になった島野愛友利(あゆり)が加入。来年はジャイアンツアカデミーのコーチを務めながら、23年の本格活動に備える。

 他3選手は18U女子代表にも選出された平成国際大の捕手・金満梨々那、「愛知のドクターK」こと至学館のエース・吉安清、95メートルの柵越えを放つ大体大の4番・山下陽夏。他メンバーは来年4月から9月に実施するトライアウトで決定する予定となっている。

 ▽女子野球 全日本女子野球連盟には21年6月時点で全国で102チームが登録し、競技人口は2533人。12球団で初のプロ野球チーム名を冠した女子野球チームの埼玉西武ライオンズ・レディースは関東女子硬式野球連盟、阪神タイガースWomenは関西女子硬式野球連盟のリーグ戦などに参加している。一方で10年に発足した女子プロ野球リーグは19年開幕時には71人の所属選手がいたものの退団が相次ぎ、今年7月21日に所属0人となった。

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