トランプ氏、マティス国防長官は「去るかもしれない」

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は14日放映されたCBSテレビのインタビューで、マティス国防長官について「彼も(政権を)去るかもしれない。誰もがいつかは去る。それがワシントンだ」と述べた。マティス氏の残留をトランプ氏が明言しなかったことで、年末までの辞任を表明したヘイリー国連大使に続き、マティス氏の早期辞任が再び取り沙汰される可能性もある。

 トランプ氏はマティス氏について「いいやつだ。彼とはうまくいっている」とする一方、「本当のことを言うと、彼は民主党員みたいだと考えている」と指摘し、自身とは考え方が大きく違うことを示唆した。

 マティス氏は、在韓米軍の縮小・撤退に強く反対してきたほか、トランプ氏が表明した「宇宙軍」構想についても当初は難色を示していた。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら強硬派の高官らとの摩擦も指摘され、過去にも辞任説がたびたび浮上。米紙ワシントン・ポストは9月、トランプ氏が後任の国防長官の選定を水面下で進めていると伝えていた。

 一方、国防総省のマニング報道部長はトランプ氏の発言に関し、「マティス長官は米軍が地球最強の軍隊として存在し続けるために職務に集中している」と述べ、早期辞任説を事実上否定した。

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