ビジネスの裏側

「ポケモンGOは危険なゲーム」架空生物に現実世界が大迷惑、開発者も当惑?

 ポケモンのブランド展開を行っている株式会社ポケモン(東京)が米ゲーム会社「ナイアンティック」、任天堂と共同開発した。現実世界に映像などの情報を付加する拡張現実(AR)の技術を駆使して、ポケモンが実際に存在する感覚を生み出し、ブームに一気に火が付いた。

 米調査会社「サーベイ・モンキー」によると、米国で「ポケモンGO」の1日の利用者数は配信開始1週間で約2100万人に達し、2013年に約2千万人を記録した「キャンディークラッシュ」を抜いて、スマホ向けゲームとしては歴代首位に立った。

「危険なゲーム」との認識広まる

 ただ、ホロコースト記念博物館のように、人気の過熱ぶりが各地でトラブルに発展している。

 英紙「メトロ」によると、多くのユダヤ人が犠牲になったポーランドのアウシュビッツ強制収容所の跡地に立つアウシュビッツ・ビルケナウ博物館でも遊ぶ姿がみられた。同博物館はナイアンティックのジョン・ハンケ最高経営責任者(CEO)にツイッターで「この施設を遊び場に指定するのは止めなさい。極めて失礼な行為です」と抗議した。

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