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【熊本地震】「『頑張ろう』と励まし合って耐えた」  下敷きになった東海大生は、友人の手を握りしめ…

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【熊本地震】「『頑張ろう』と励まし合って耐えた」  下敷きになった東海大生は、友人の手を握りしめ…

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 倒壊したアパートの一階から助け出された東海大学生=4月16日午前、熊本県南阿蘇村(早坂洋祐撮影)  倒壊したアパートの一階から助け出された東海大学生=4月16日午前、熊本県南阿蘇村(早坂洋祐撮影)
 倒壊したアパートの一階から助け出された東海大学生=16日午前、熊本県南阿蘇村(桐原正道撮影)
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 救出してくれた友人の手を強く握った男子大学生、「友達も助かって」と祈る中国人留学生-。16日午前1時25分ごろに発生した地震で、震度6強の激しい揺れに襲われた熊本県南阿蘇村では2階建てアパートの1階部分が崩壊、近くにある東海大学阿蘇キャンパスの学生ら計11人が下敷きとなった。消防隊員や難を逃れた男子学生らは、激しく変形したアパートで必死の救助活動を続けた。

 地震発生から約3時間半が経過した午前6時前。アパート1階で就寝中だったという同大農学部3年の鷲頭朋之さん(21)は、救出活動にあたっていた消防隊員に抱きかかえられるようにして、天井と床のわずかな隙間から救出された。すぐに毛布にくるまれ路上に横たわる。

 「大丈夫か」。胸を負傷し、苦しげな表情を浮かべる鷲頭さんのもとに、救出活動に加わった友人らが駆け寄ってきた。鷲頭さんは右手で胸を押さえながら、左手で友人らの手をしっかりと握りしめる。「天井に挟まれて動けなくなった。でも、外からの友人の声に励まされた」。痛みに耐えながら絞り出したその声には、友への感謝と安堵(あんど)が感じられた。

 倒壊したアパートの一階に取り残された人の救助にあたる消防隊員=16日午前、熊本県南阿蘇村(早坂洋祐撮影)
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 地震で1階部分が押しつぶされ、救助活動が続くアパート=16日午前6時36分、熊本県南阿蘇村(本社ヘリから)
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