第4次安倍晋三改造内閣が発足 「明日の時代を切り拓く全員野球内閣」 全世代型社会保障へ改革断行

初閣議を終え安倍晋三首相(前列中央)とともに記念撮影に臨む第4次改造内閣の閣僚ら=2日午後、首相官邸(春名中撮影)
初閣議を終え安倍晋三首相(前列中央)とともに記念撮影に臨む第4次改造内閣の閣僚ら=2日午後、首相官邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相は2日、内閣改造を行い、皇居での認証式を経て第4次安倍改造内閣を発足させた。石破派(水月会)で衆院当選3回の山下貴司法務政務官を法相に抜擢するなど、安倍政権で最多の12人が初入閣となった。また、全世代型社会保障改革担当を新設し、「生涯現役社会」の実現を今後3年間で目指す。首相は同日夕、官邸で記者会見し「明日の時代を切り拓くための全員野球内閣だ」と強調した。

 首相は会見で、北朝鮮による日本人拉致問題について「内閣の総力を結集して早期解決を成し遂げる」と強調した。また、最近の異常気象などを踏まえ、防災・減災と国土強靱化のための緊急対策を3年間で実施すると改めて表明し、同日夜の初閣議で平成30年度補正予算案編成を指示した。

 憲法9条への自衛隊明記などの憲法改正については「自民党がリーダーシップをとって、次の国会で改正案の提出を目指す」と述べ、10月下旬召集予定の臨時国会への改正案提出に意欲を示した。

 改造内閣で初入閣したのは、渡辺博道復興相と片山さつき地方創生担当相、宮腰光寛沖縄北方担当相ら。24年に第2次安倍内閣が発足して以降、首相を支えてきた麻生太郎副総理兼財務相と菅義偉官房長官は留任した。

 党四役は二階俊博幹事長と岸田文雄政調会長を再任し、選挙対策委員長に甘利明元経済再生担当相が、総務会長には厚生労働相だった加藤勝信氏が就任した。

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