衆院ダブル補選

東京10区は若狭氏、福岡6区は鳩山氏次男が当選

 7月の参院選後、初めての国政選挙となる衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙が23日、投開票され、東京10区は自民党前職の若狭勝氏(59)=公明推薦、福岡6区は無所属新人で前大川市長の鳩山二郎氏(37)がそれぞれ当選した。自民党は同日夜、鳩山氏を追加公認した。ともに与党系候補が勝ったことで再び衆院解散風が強まり、安倍晋三首相の解散戦略に影響を与えそうだ。

 民進党の蓮舫代表にとって国政選の初陣だった。事実上の野党統一候補が2敗し、次期衆院選に向けた民進、共産、自由、社民4党による野党共闘に課題を残すことになった。

 東京10区は、小池百合子東京都知事の議員失職に伴う補選。自民党は7月の都知事選で党方針に反して小池氏を支援した若狭氏を党公認した。首相や公明党の山口那津男代表も応援に駆け付けるなど小池氏支持層の取り込みを図り、民進党新人の鈴木庸介氏(40)らを引き離した。

 鳩山邦夫元総務相の死去に伴う福岡6区で、自民党は邦夫氏の次男の二郎氏と、県連が推す蔵内謙氏(35)による分裂選挙になったが、二郎氏の集票力が上回った。民進党新人の新井富美子氏(49)は及ばなかった。

 投票率は東京10区が34・85%、福岡6区は45・46%だった。

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