憲法改正

「ゆ」党からついに「よ」党!? 日本維新の会が憲法改正論議の旗振り役を買って出た 衆院選に向け民進党との違いアピール

 日本維新の会が安倍晋三首相との共闘路線を強めている。維新は7日、自民、公明両党に対し、国会の憲法審査会で憲法改正議論を始めるよう申し入れた。首相が悲願とする憲法改正をめぐり、国会審議の音頭取りを買って出た形だ。維新は野(や)党と与(よ)党の中間に位置する「ゆ党」を自負してきたが、早期の衆院選なども見据え、与党寄りの立場を鮮明化する場面が増えている。

 維新の小沢鋭仁憲法改正推進委員会会長らは7日、国会内で自民党の保岡興治憲法改正推進本部長と公明党の北側一雄憲法調査会長とそれぞれ個別に会談。首相が9月26日の所信表明演説で、憲法審査会での議論進展を求めたことを受け、(1)憲法審査会で憲法改正をテーマに議論を開始する(2)憲法改正に関する各党の見解の公表-を速やかに行うよう申し入れた。

 小沢氏は会談後、記者団に「衆参で改憲勢力が3分の2を超えた。憲法改正にとって好機だ」と述べ、各党に審議促進を呼びかける考えを示した。維新が憲法議論の旗振り役となるのは、安倍政権との距離をさらに詰めたい思惑がある。

 維新は4日、政府が提出した平成28年度第2次補正予算案の衆院採決に賛成。衆院予算委員会では、民進党の蓮舫代表の二重国籍問題を徹底的に追及した。

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