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金正恩氏が習主席と再会談、米朝会談前に関係緊密化 後ろ盾誇示で交渉力向上へ

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金正恩氏が習主席と再会談、米朝会談前に関係緊密化 後ろ盾誇示で交渉力向上へ

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 中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談に臨む中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)  中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談に臨む中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)
 中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談する中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)
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 中国国営通信新華社が8日に配信した、中国遼寧省大連で会談する中国の習近平国家主席(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の写真(新華社=共同)フルスクリーンで見る 閉じる

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が7~8日、中国遼寧省大連を訪問し、習近平国家主席と会談、朝鮮半島の非核化について協議した。両首脳は3月末に北京で会談したばかり。6月上旬までの開催が見込まれる米朝首脳会談を控え、関係緊密化を鮮明にした。中国国営通信新華社などが8日伝えた。金氏は中国に後ろ盾としての役割を期待。習氏は朝鮮半島を巡る中国の影響力を誇示、トランプ米政権をけん制して朝鮮半島の新たな体制構築で主導権を握る狙いだ。新華社電によると、習氏は会談で、北朝鮮が核実験場閉鎖や核・ミサイル実験停止などを表明したことを「地域の平和と安定を守るしっかりとした意志の表れだ」と評価した。 北朝鮮の朝鮮中央テレビによると、金正恩氏は専用機で大連に入った。訪中には、妹の金与正党第1副部長や李洙墉党副委員長らが同行した。(共同)

北朝鮮、米圧迫に焦りも

 金氏が習氏と再び会談した。前回からわずか1カ月余りでの異例の再会。史上初の米朝首脳会談を巡り米朝間の神経戦が激しくなる中、後ろ盾である中国との緊密な関係を改めて誇示し、交渉力を高める狙いがあるとみられる。

 中国にすがっているようにも映りかねない頻繁な訪問は、自主外交を重んじる北朝鮮の従来の立場にはそぐわない面もある。それだけ首脳会談を前にした米側の圧迫に焦りを感じていることの裏返しとも読み取れる。

 一方、金氏が中国・大連を空路で訪問したのは、米朝会談での空路移動の予行演習を兼ねている可能性がある。金氏が外遊で航空機を利用したのは初めてで、会談場所に取り沙汰されるシンガポールなどへの空路移動の安全性を確かめようとしたとの観測もある。

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