世界最低高度で飛行 JAXAの地球観測衛星がギネス認定

超低高度を飛行する技術試験衛星「つばめ」の想像図(JAXA提供)
超低高度を飛行する技術試験衛星「つばめ」の想像図(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、技術試験衛星「つばめ」が地球観測衛星の軌道としては最も低い高度167・4キロを飛行したとして、ギネス世界記録に認定されたと発表した。

 つばめは2017年に打ち上げられ、搭載したイオンエンジンを噴射して300キロ以下の超低高度を飛行。高解像度で地球を観測する技術を検証し、今年10月に運用を終了した。

 認定を受け佐々木雅範プロジェクトマネージャは「わが国の科学技術水準の高さ、そして長年培ってきたイオンエンジン技術や衛星の追跡管制技術など人工衛星の開発、運用に関わる総合的な基盤技術があったからこそ、世界に例のない低い軌道を保持できる衛星が実現できた」とした。

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