谷川浩司九段が歴代単独3位の1325勝

順位戦B級1組で松尾歩八段に勝ち、歴代単独3位となる1325勝目を挙げた谷川浩司九段=12日午後、大阪市福島区の関西将棋会館
順位戦B級1組で松尾歩八段に勝ち、歴代単独3位となる1325勝目を挙げた谷川浩司九段=12日午後、大阪市福島区の関西将棋会館

 将棋の谷川浩司九段(57)は12日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第78期順位戦B級1組で、後手の松尾歩八段(39)に117手で勝ち、勝数が歴代単独3位となる1325勝目を挙げた。

 歴代1位は羽生善治九段の1443勝で、6月に大山康晴十五世名人の記録(1433勝)を突破し、更新し続けている。4位は加藤一二三・九段(79)の1324勝で、8月に谷川九段の勝数が並んだ。5位は中原誠十六世名人(72)の1308勝。

 谷川九段は神戸市出身で昭和51年、14歳8カ月で史上2人目の中学生棋士としてプロ入り。史上最年少の21歳で名人を獲得し、十七世名人の資格を持つ。獲得タイトルは歴代4位の通算27期。

 谷川九段は終局後、「最近は1局勝つことの難しさを改めて感じている。ただ、20代や30代のころとは違った喜びがある。(2位の1433勝は)気が遠くなるが、大事に戦っていきたい」と話した。

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