大相撲徳俵

大関高安、姓にルーツある大阪で活躍誓う 横綱になってもしこ名変えず

【大相撲徳俵】大関高安、姓にルーツある大阪で活躍誓う 横綱になってもしこ名変えず
【大相撲徳俵】大関高安、姓にルーツある大阪で活躍誓う 横綱になってもしこ名変えず
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大関高安にとって、大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)が行われる大阪はゆかりのある地だ。茨城県出身だが、3代前の祖先は大阪府八尾市に住んでいた。同市には高安地区があり、ここから高安姓が広まったとされる。高安の名字は高安だ。4日に八尾市役所を表敬訪問した高安は「懐かしい感じ。たくさんの人が応援してくれている。結果を出して恩返ししたい」と意気込みを語った。

「高安」は歴史のある地名で、1300年以上前には高安城が築かれている。今も高安駅や高安小学校があり、市内には高安姓の人が多く暮らしている。高安は父親から「ルーツは八尾にある」と聞かされているという。

表敬訪問では八尾市の田中誠太市長や、市内にある「高安さくら商店街」、「高安駅前商店会」の会長らと懇談。地元の特産品やオリジナルTシャツ、布団や枕などをプレゼントされた。

春場所で初優勝した際に市内をパレードすることをお願いされた高安は、「ありがとうございます。分かりました」と快諾。市内には先祖の墓があるといい、「結果を出して来ます」と場所後に優勝報告の墓参りをすることを誓った。

高安は大関になっても名字で相撲をとっている。「非常に素晴らしい名前だと自分では思っている」と名字に誇りを持っている。

大相撲の世界では、名字をそのまましこ名にするケースはよくあるが、番付を上げていく中で改名することが多い。

1月の初場所中に引退した元横綱稀勢の里(現荒磯親方)も入門からしばらくは名字の「萩原」で相撲をとっていた。新入幕の段階で、「稀(まれ)な勢いで駆け上がる」との願いを込め、稀勢の里に改名している。

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