山下敬吾九段が囲碁棋聖戦の挑戦権獲得、通算1000勝達成

山下敬吾九段  
山下敬吾九段  

 囲碁の第43期棋聖戦の挑戦者決定変則三番勝負第1局が8日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、山下敬吾九段(40)が河野臨九段(37)を破り、七番勝負(来年1月開幕予定)進出を決めた。7連覇を狙う井山裕太棋聖(29)とは今夏の本因坊戦、進行中の天元戦に続く対決。七大タイトル戦には歴代2位の17年連続登場となる(1位は趙治勲名誉名人の24年連続、昭和54~平成14年)。

 山下九段は6人が総当たりする今期の棋聖戦Sリーグで1位になった。プレーオフにあたる変則三番勝負で、同2位の河野九段が挑戦権を獲得するには連勝が必要だったが、1勝のアドバンテージがある山下九段が第1局を制した。

 この勝利で山下九段は史上24人目となる公式戦通算1000勝(470敗1持碁1無勝負)を達成した。入段から25年7カ月での到達は史上最速。40歳2カ月での達成と勝率・680はいずれも結城聡九段(46)=39歳2カ月、・729=に次ぐ2位。

会員限定記事会員サービス詳細