米サンフランシスコ市の慰安婦像 再検討求める決議案否決 大阪市議会

吉村洋文大阪市長
吉村洋文大阪市長

 大阪市の姉妹都市・米サンフランシスコ市で慰安婦像と碑文が設置され、サ市議会が「慰安婦の日」を制定する決議案を採択したことに関し、大阪市議会は27日の本会議で、サ市に公有地への像設置の再検討を求める決議案を賛成少数で否決した。

 決議案は大阪維新の会が提案。自民、公明、共産各党は反対した。

 採決前の討論で、自民議員はサ市での像設置について遺憾の意を表明。しかし、外交問題である慰安婦像について、国の動きとは別に地方議会が決議を行うことは「都市間交流や友好関係を混乱に陥れる」と指摘し、慎重に対話を重ねていくべきだと主張した。

 一方、維新議員は5月議会でも同様の決議案が否決されたことに触れ、「否決の事実は、慰安婦像を容認するという誤ったメッセージにつながっているのかもしれない」と懸念。姉妹都市としての関係を続けていくため、議会として問題を放置せず意思を表明することが重要だと強調した。

会員限定記事会員サービス詳細