無病息災を願う茅の輪くぐり 東大寺で「解除会」

茅の輪をくぐって夏の健康を祈る参拝者ら=奈良市
茅の輪をくぐって夏の健康を祈る参拝者ら=奈良市

 奈良市の東大寺で28日、夏の無病息災を願う「解除会(けじょえ)」が営まれ、大仏殿に設置された直径約2メートルの茅の輪を参拝者らがくぐり、健康に夏を乗り切れるよう祈りをこめた。

 解除会は延喜元(901)年、東大寺別当が秋に流行する疫病を防ぐために、奈良市の寺に呼びかけて始まったとされる。

 午前8時ごろ、大仏殿の前で僧侶らが茅の輪をくぐって身を清め、本尊・盧舎那仏(るしゃなぶつ)の前で読経。その後、大仏殿の中に移された茅の輪を参拝者らがくぐり、健康を祈っていた。

 奈良市の小学5年、吉井健人くん(11)は「この夏をけがなく過ごせるようにお願いしました」と話していた。

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