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NHKが他局アニメ「ラブライブ!」を再放送するのは、もしかして… 「μ’s」も紅白出演へ

【TVチェック】NHKが他局アニメ「ラブライブ!」を再放送するのは、もしかして… 「μ’s」も紅白出演へ
【TVチェック】NHKが他局アニメ「ラブライブ!」を再放送するのは、もしかして… 「μ’s」も紅白出演へ
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ここ最近、NHKがアニメやゲームなど多様なメディアに展開する「ラブライブ!」を推している。この企画から派生した声優グループ「μ’s(ミューズ)」は、大みそかの紅白歌合戦に初出場。来年1月からは、異例ともいえるアニメ再放送も実施される。なぜ他局で放送された深夜アニメをNHKが再放送するのか。実は、NHK内部にはかなりの「ラブライバー」(熱心な「ラブライブ!」ファン)がいるのではないか-。これらの疑問を、NHKの担当者に尋ねた。

「ラブライブ!」は、ヒロインの高坂穂乃果(ほのか)ら9人の女子高生が、統廃合の危機に直面した母校「音ノ木坂学院」を救うため、「スクールアイドル」として活動を開始。音ノ木坂学院の名を広くPRし、入学者を増やすことで、母校の存続を狙う-という筋書き。平成25年に東京MXテレビをはじめローカル局などで放送された第1シリーズの全13話が、来年1~3月にEテレで再放送される。

NHKによると、近年地上波で他局の深夜アニメを放送するのは、平成24年の「日常」以来2例目。広島放送局が放送した「たまゆら」や、鳥取放送局の「Free!」など、いわゆる「ご当地アニメ」を再放送する例はあったが、やはりこの種の再放送は異例といえそうだ。

初の地上波全国放送

「まず、話題性ですね。男女問わずファンが多いし、内容はまさに『青春リアルストーリー』。今の若い人たちが好む要素が凝縮されています。Eテレとして放送するのにふさわしい内容ですし、同時に若い世代にEテレを見てもらう、いいきっかけにもなると思います」

Eテレの編成を担当する榎本幸一郎副部長は、今回の再放送の理由について、このように語る。

NHKは6871億円(平成26年度)の事業収入がある、国内最大の放送局だ。このうち6493億円(同)は受信料でまかなわれており、予算は適正に運営される必要がある。公共放送として「ラブライブ!」を再放送する意義は、どのあたりにあるのだろうか。

「世の中の優れたコンテンツを放送することも公共放送の意義の一つだと思います。それに、NHKは地上波で番組を全国に届けられる唯一の局でもあります。『ラブライブ!』は、地上波未放送の地域もありますし、見たいと思うファンも多いはず。『名前は聞いたことがあるけれど、どんなアニメなんだろう?』と思う方にとっても、有意義なのではないでしょうか」。榎本副部長は強調する。

どうでしょう、実際NHKにラブライバーは多いんですか?

「われわれは各方面にアンテナを張るのが商売。注目している人は多いのでは。詳しくは分かりませんが…」(榎本副部長)

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