「朝日は『沖縄の新聞はうらやましい』と思っている」 百田尚樹氏が沖縄2紙を痛烈批判 都内の集会で

 作家の百田尚樹氏が7日、沖縄県内でシェア9割超を占める沖縄タイムスと琉球新報の報道を検証する都内の集会に参加した。集会の一環で行われた記者会見では、沖縄2紙について「本当に間違った新聞だ。選挙の行方さえ(投開票の)当日朝の意図的な報道で変えてしまう。おそらく朝日新聞は『沖縄の新聞はうらやましい』と思っている」と痛烈に批判した。

 百田氏は6月、自民党若手議員の勉強会で「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などと述べ、批判を浴びた。これに対し、沖縄2紙は「政権の意に沿わない報道は許さないという言論弾圧の発想そのもの」だとする共同の抗議声明を発表した。

 百田氏は7日の集会で「沖縄2紙が怒るのは仕方ないが、それ以外の朝日、毎日、東京なども『許さん!』(と批判した)と。『集団的自衛権の行使や』と思った」と語り、聴衆の笑いを誘った。抗議声明に関しても「憲法で言論の自由は認められている。私には新聞社を潰す権力はない。朝日新聞や沖縄2紙が潰れてほしいと思うのは勝手だ」と述べた。

 集会は県内外の有志でつくる「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」が主催し、約350人が参加した。

 代表の我那覇真子氏は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の辺野古移設を「新基地建設」とあおるといった沖縄2紙の偏向ぶりを紹介。「中国は沖縄を次の侵略の対象にしようと考えているが、偏向報道により日本の防衛力低下へと県民世論を誘導している」とした。

会員限定記事会員サービス詳細