NHKクローズアップ現代やらせ疑惑

「ブローカーの活動拠点」借り主は記者と面識あった

 NHKの報道番組「クローズアップ現代」などで記者の指示によるやらせがあったと週刊文春が報じた問題で、昨年5月に放送された番組内で「出家詐欺」ブローカーの活動拠点とされた事務所の借り主が3日、大阪市内で記者会見し、リポートしたNHK記者や多重債務者として登場した男性と以前から面識があったことを明らかにした。

 リポートに関連する複数の人物が記者の知り合いだったことになり、何らかの演出があった疑惑がさらに強まった。

 番組でブローカーとされた男性は、「ブローカーの経験はない」としてNHKに訂正を要求している。

 活動拠点として撮影された事務所は大阪市内にあり、借り主は会社経営者の40代男性。借り主は番組で多重債務者とされた男性と約10年前に知り合い、平成25年2月に事務所を借りた。男性には事務所の鍵を貸していたという。

 NHK記者とは数年前に男性から紹介され、「2、3回食事をした」という。男性については「さまざまな肩書を持っており、知る限りでは多重債務者ではないと思う」と語った。

 NHK広報局は「詳細は調査中」とコメントした。

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