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アンジェラ・アキ、10年ぶりに日本での活動再開 東宝ミュージカル提供曲を自ら歌唱&リリースへ

 シンガー・ソングライターのアンジェラ・アキが、日本での活動休止から約10年、東宝ミュージカル『この世界の片隅に』への音楽制作参加と同時に、日本での活動再開を発表した。来年2月7日、同ミュージカルの楽曲より「この世界のあちこちに」を配信リリースすることが決まった。

10年ぶりに日本での活動再開するアンジェラ・アキ

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 2005年にシングル「HOME」でメジャーデビューし、2018年にリリースした『第75回NHK全国学校音楽コンクール』中学校の部課題曲として書き下ろした代表曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」で知られるアンジェラは、2013年に日本での活動停止を発表。かねてからの目標だったミュージカル音楽家になるべく、2014年に渡米して音楽大学に留学、作曲を一から学び直した。

 2016年に帰国し、ウォルト・ディズニーの短編ミュージカル作品に作詞家として参加。ミュージカル音楽作家としての一歩を踏み出し、ブロードウェイ作品のプロジェクトにもかかわり始めたほか、作詞・作曲家として日本のアーティストたちにも楽曲提供するなど、精力的に活動を行ってきた。

 そして来年5月から上演される東宝ミュージカル『この世界の片隅に』への制作参加と同時に、日本での活動再開を発表。ミュージカル公演用に制作した楽曲「この世界のあちこちに」をリアレンジ、自ら歌唱し、来年2月7日に配信リリースする。

 日本でのリリースは、2014年3月発売のベスト盤『TAPESTRY OF SONGS-THE BEST OF ANGELA AKI-』以来9年ぶり。新曲としては、2013年7月発売のシングル「夢の終わり 愛の始まり」以来10年ぶりとなる。

 アンジェラは日本での再始動にあたって「このたび、『この世界の片隅で』ミュージカルに音楽担当として参加させていただくことになりました。ミュージカルの音楽作家になりたくて、10年前にアメリカの音楽大学に入学し、作曲を学び直しました。その学びの体験を経て、この素晴らしい作品に巡り会えた事を心から光栄に思っています。そして、この作品の発表をもって日本での活動を再開させていただきます」と報告。

 「シンガー・ソングライターとして曲を書くことと、ミュージカル音楽作家として曲を書くこと。その一番大きな違いは、視点です。シンガー・ソングライターとして曲を作るときは私の個人的な視点で書きますが、ミュージカルの場合はキャラクターの視点。そのキャラクターがどの場面で何を感じているのか、その視点になって、言葉ではなくまず音で考えてみる。そのときにどんな音が鳴っているのが正しいのかを探していく。難しいことではあったけれど、ものすごくやりがいを感じている自分がいました」と明かす。

 続けて「ミュージカルは総合芸術。関わる全員が答えを探し、何度も書き直したりしながら一緒に作品を作り上げる。この喜び、この経験は、一回やって“楽しかったな”で終われるようなものではありません」とし、「私は日本語にこだわりながら、ミュージカル音楽を一生作り続けていきたい。そう思っています」と、ミュージカル音楽作家としての活動も続けていくことを伝えた。

 10年ぶりの日本での活動再開を機に、公式インスタグラム、Xのアカウントを開設。ホームページやYouTubeもリニューアルされた。

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