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『みんなのうた60』大使の井ノ原快彦、V6の絆を感じた20年前の捻挫「僕のことも背負って歌ってくれた」

 人気グループ・V6井ノ原快彦が、NHK『みんなのうた』の60周年プロジェクト『みんなのうた60』アンバサダーに就任。このほど、取材に応じた井ノ原が、“V6”というグループで活動してきたからこそ感じる強み、そして自分たちが歌ってきた音楽の魅力を語った。

『みんなのうた』放送開始60年のアンバサダーを担当する井ノ原快彦(C)NHK

『みんなのうた』放送開始60年のアンバサダーを担当する井ノ原快彦(C)NHK

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 1961年4月3日から放送開始され、約1500曲のうたを届けてきた同番組。60年を迎えたきょうは特番『みんなのうた60生放送〜バースデースペシャル』が生放送され、5月8日にはNHK総合特番『みんなのうた60フェス』(後7:30〜8:43)が神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場から公開生放送されることが決定している。

 井ノ原は歴史ある番組のアンバサダー就任に「記念すべき年に選ばれて、ただただうれしかったです」と笑顔。60年にわたり放送されてきたことについては「『60周年を目指してやりましょう!』とやってきたわけではないと思うんです。続けてきたら1500曲になって、その精神が引き継がれているんだなと。次も『100年だ!』ではなくて、100年になっているんだと思います」とこれからも番組の思いや魅力は受け継がれていくと信じる。

 自身の番組との思い出エピソードを聞かれると「『山口さんちのツトム君』を聞いていたら、いちごって酸っぱかったなとか。つぶして砂糖をかけて牛乳に入れて、実だけ食べてピンク色の牛乳を飲むのが最高の幸せだったんです(笑)。当時はいちごが家に来るってまあまあなことでしたから、小さい時に住んでいたマンションの名前とかを思い出しましたね」としみじみと話した。

 所属するV6は、同番組で放送された「WAになっておどろう」(1997年)をカバーし大ヒットを記録。「代表曲というのが1番しっくりくる」というも「なぜスタッフが紛れ込ませてきたのか…。AGHARTAさんが歌うとなっていて(CDの)発売も決まってるとわかっていて。なんかみんな『これだ!』ってなったんですよね」と当時は戸惑いもあったという。

 それでも「『みんなのうた』のようにスッときてくれて。ずっといてくれる」と自身にとっても大きな存在となり「最近はアルバム発売をきっかけにコンサートをすることが多いので、代表曲を歌う機会があまりないですが、どこかで『WAになっておどろう』は心の中で鳴っている感じがするんですよね。6人だから輪になりやすいのもありますし、輪になることを意識していまの活動していますから、原点に『WAになっておどろう』があるのかな」と、発売から20年以上の月日が経過しても、「WAになっておどろう」の歌詞にあるような心持ちを大事にしている。

 さらに、V6の音楽の存在や力になった楽曲について質問を受けると「みんなと調べていたら400曲あったんです。レコーディングしたこと、ステージでどう歌ったか浮かんでくるような曲ばかり。最近は海外の方に曲を作っていただくことも多く、なかなかイメージできないこともあったんです。でも、歌えば“なんとかなる”。ちょっとどうかなと思っても、俺たちが歌えば“なんとかなる”。歌えば大体V6になるんですよ。なんとなく成立する、そういう力が僕らにはある。だから僕らの心に残る曲になっていくんだと思うんです」と6人で歌うことの強みを語る。

 改めてグループとして活動してきて良かったことを聞かれ「20年くらい前になりますが、ステージ上で首をひねってけい椎を捻挫して、途中で運ばれたんです。病院に行って帰ってきて、首にコルセットしていたんですがどこで出るか迷っていたんです」とハプニングがあったことを明かした。

 そして「外から5人のステージを初めて見て、すごく良いグループだなと思って。『俺はあそこにいたんだ』と誇らしくなったのと同時に、早くあそこに行きたいなと思いました。みんなは僕のことも背負って歌ってくれていたから、僕がいなくてもV6になっている印象を受けました。ひとりだったら中止になっていた。気持ちをつなげてやってくれたのはグループで良かったなと思います」と助け合い、思いを託せる6人の絆の一部を語った。

 井ノ原は、5月8日に開催される『みんなのうた60フェス』にも司会として出演する。

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