本学部のルーツは、川崎造船所の創立者川崎正蔵氏の遺志により、その嗣子芳太郎氏が1917年に設立した私立川崎商船学校にまで遡ります。1920年、官立の神戸高等商船学校に昇格し、1952年、国立の神戸商船大学が設置されました。そして2003年に神戸大学と統合し、神戸大学海事科学部になりました。
我が国が真の海洋立国としてますます複雑化する国際社会を牽引してゆくには、単に国境を越えてという意味合いのグローバリズムではなく、この地球を生命をも含めてシームレスに、いわばone globeとして捉え、考え、そして行動することが重要です。このような背景の下、練習船を有する総合大学である神戸大学が、「海」を基軸とした教育・研究を推進し、国際的課題の解決に取り組むことが使命であると考えています。そこで「海の神戸大学」として「海洋立国を牽引する人材の育成」を推進することために、海事科学部を替えて海洋政策科学部を設置することにしました。

年表

1917年(T6)9月

私立川崎商船学校を文部省認可

1920年(T9)8月

官立神戸高等商船学校創立

1952年(S27)5月

国立学校神戸商船大学を設置

2003年(H15)10月

神戸商船大学と神戸大学が統合し、海事科学部および大学院自然科学研究科海事科学専攻を設置

2004年(H16)4月

国立大学法人法により国立大学法人神戸大学となる
神戸商船大学商船学部及び大学院商船学研究科在学生は、海事科学部及び大学院自然科学研究科海事科学専攻に移籍

2007年(H19)4月

大学院海事科学研究科を設置

2021年(R3)4月

海洋政策科学部を設置