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暴力団から市民守る身辺警戒チーム 愛知県警6月発足

2012/5/31付
ニュースソース
日本経済新聞 電子版

愛知県警は30日、暴力団排除活動への報復などから民間人を守る「身辺警戒員」(Protection・Officer=PO)のチームを6月7日に発足させると明らかにした。暴力団捜査を担当する部署や各警察署などから194人を指定し、通常業務と兼務する。必要に応じて24時間態勢での警護も行う。

県警が保護対象に想定するのは、暴力団との取引を断った企業関係者や暴排に取り組む地域住民ら。暴力団関係者の刑事裁判にかかわった裁判員も含まれる。

必要に応じて自宅や勤務先の警戒や移動に付き添うほか、県外への出張などにも各地の警察と連携して対応する。

暴力団への利益供与などを禁じた暴排条例が昨年、全国で施行。福岡県などで企業関係者らが狙われるケースが相次いでおり、警察庁は昨年12月、各都道府県警に保護対策の強化を指示した。


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