韓国大統領「TPP加盟、引き続き検討」
【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日、「貿易の日」の記念式典で演説し「環太平洋経済連携協定(TPP)の加盟も引き続き検討していく」と語り、改めて加盟に意欲を示した。
韓国は2013年からTPPへの加盟を検討している。11月15日には中国の存在感が強まるアジアの地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に署名した。RCEPに偏らず、もともとは米国主導のTPPなど他の広域自由貿易協定(FTA)にも幅広に参加する姿勢を示すことで、米中対立による貿易の影響を緩和したい考えだ。
文氏は「RCEPを皮切りに、今年中にはインドネシア、イスラエルとのFTAを終え、インド、フィリピン、カンボジア、ウズベキスタンとのFTA交渉も加速させる。中国、ロシアと進めるサービス投資のFTA交渉を通じ、韓流コンテンツの輸出と知的財産権保護を拡大する」と語った。