法相、郵便不正事件「冤罪に該当せず」
郵便料金不正事件で無罪が確定した元厚生労働省局長、村木厚子・内閣府政策統括官について、平岡秀夫法相は4日、閣議後の記者会見で「有罪判決を受けていないという意味では、冤罪(えんざい)に該当しない」との見解を述べた。
政府は同日の閣議で、事件が冤罪かどうかを問う質問主意書に対し「政府として『冤罪』の定義や、特定の事件が冤罪か否かについて見解を有していない」とする答弁書を決定した。
平岡法相はこの答弁書を紹介した上で、「一般的に観念されているものとしては、無罪である者が有罪判決を受ける状況を冤罪と呼んでいるのではないか」と説明。同事件について問われ、「今の説明でいけば、冤罪には該当しない」と話した。