セガ、「プリクラ」に20年ぶり再参入 動画撮影も
セガは7日、2020年秋に発売予定の新型「プリントシール」機を発表した。同社は約20年ぶりにプリントシール市場に再参入する。通常のプリントシール撮影のほか、3秒ほどの短い動画撮影もできる。専用のスマートフォンアプリと連動してAR(拡張現実)機能でも楽しめるという。
新プリントシール機「fiz(フィズ)」を発表した。20年秋から正式に発売予定で、10日から国内3店舗で試験的に導入する。セガグループのアトラスは1995年、プリントシール市場の先駆けである「プリント倶楽部」を発売した。セガがプリントシール市場に参入するのは約20年ぶりとなる。
フィズでは、通常のプリントシール撮影に加えて、3秒間の動画撮影ができる。専用のスマホアプリ「プリクラON」を通じて、撮影した動画などをダウンロードできる。「プリクラON」のAR機能を使えば、印刷されたプリントシールにスマートフォンのカメラをかざすことで撮影した動画を再生できるという。他にも、事前にスマートフォンアプリでメッセージなどを入力しておくことで、プリントシール機の撮影ブース内でメッセージを表示させるなどの遊び方もできる。
一般社団法人日本アミューズメント産業協会(JAIA)の調査によると、18年のプリントシール市場は239億円。スマホの普及で無料で楽しめる自撮り(セルフィー)向けアプリが一般的になる中、「自撮りとは別に、友人と出かけた際にイベント的に撮影するなどプリントシールの楽しみ方が変わっている」(同社広報)という。ゲームセンターに女性客を呼び込む目玉商品として、先行導入した店舗を通じた分析を今秋まで続ける。