降旗康男さんが死去 映画監督「鉄道員」「新網走番外地」
映画「鉄道員(ぽっぽや)」「あ・うん」などを手掛けた映画監督の降旗康男(ふるはた・やすお)さんが5月20日午前9時44分、肺炎のため東京都内で死去した。84歳だった。連絡先は東映総務部。告別式は近親者で行った。喪主は妻、典子さん。
1957年に東京大仏文科を卒業、東映東京撮影所に入社。66年「非行少女ヨーコ」で監督デビュー。高倉健さん主演の「新網走番外地」シリーズや菅原文太さん主演の「現代やくざ 与太者仁義」などで、東映の任侠(にんきょう)映画路線の一翼を担った。
74年の独立後も「冬の華」(78年)、「駅 STATION」(81年)「あ・うん」(89年)「ホタル」(2001年)など、いずれも高倉さんとのコンビで人間ドラマの秀作を残した。浅田次郎さん原作の「鉄道員(ぽっぽや)」(99年)も高倉さん主演で大ヒットし、日本アカデミー賞最優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞した。02年に紫綬褒章、08年に旭日小綬章。
東映によると、遺作となった17年5月公開の「追憶」を撮影後にパーキンソン病を発症し、療養していた。
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