「渋沢紙幣」大韓帝国下で発行 韓国メディアは反発
【ソウル=恩地洋介】新たな1万円札に描かれる渋沢栄一を図柄にした紙幣は大韓帝国下で1902年から04年に発行された経緯があり、韓国メディアは9日、日本の紙幣刷新を批判的に報じた。聯合ニュースは、当時紙幣を発行した第一銀行頭取を務めた渋沢栄一を「朝鮮半島を経済侵奪した象徴的人物」などと伝えた。
渋沢栄一が設立した第一銀行は02年に1ウォン券、5ウォン券、10ウォン券の3種類を当時の大韓帝国下で発行した。聯合は日本が軍事的圧力を背景に紙幣の流通を図ったと指摘し「植民地支配の被害国への配慮が欠けているとの批判が予想される」と主張した。公営放送のKBSも渋沢栄一を「経済的に朝鮮半島を従属させた人物」と紹介した。
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