NHK連ドラ「なつぞら」、十勝の経済効果95億円
北海道十勝地方を舞台にしたNHK連続テレビ小説「なつぞら」の4月放映開始に合わせ、地元で観光をPRする動きが出ている。十勝総合振興局(北海道帯広市)とJR北海道は共同で、十勝の食や観光名所、交通パスを紹介するパンフレットを作成し、4月からJR北の主要駅や旅行センターで配布する。
パンフレットは5万部発行する予定。十勝名産のドーナツやシュークリームのスイーツ、神田日勝記念美術館などドラマにちなんだ観光施設を掲載。旅行客向けに、地元の路線バスが乗り放題になる交通パスも紹介する。
「なつぞら」は女優の広瀬すずさんが主役を務め、4~9月に全156回を放映する予定。陸別町など十勝管内が主要ロケ地で、観光誘客への期待が高い。
日銀釧路支店と同帯広事務所は「なつぞら」の放映に関連する経済効果を発表。十勝管内で観光客数は年間で49万7千人増え、経済効果は宿泊で19億円、飲食サービスで13億円など全体で95億円と推計している。