新茶の初摘み日本一早く 福寿園、温室で栽培
宇治茶の福寿園(京都府木津川市)は5日、研究施設にある温室で栽培した新茶の初摘み会を開いた。2018年産の新茶では「日本一早い茶摘み」(同社)といい、通常より4カ月ほど早い。同社は温室栽培で温度や湿度、光量を調整し、新茶を通年収穫できるよう研究を進めている。
研究施設で初摘みした茶葉を使い、宇治市の工房で製茶した。山本正・宇治市長など約20人が茶葉の形を整え、色沢や香りを良くする手もみをし、新茶を味わった。
生葉で5キログラムを収穫した。乾燥など加工して得られる茶葉は800グラムになる見通し。温室での冬季栽培は日照が弱く、多湿の環境になる。露地栽培より新芽が柔らかくなり、まろやかな味わいの茶ができるという。
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