6月の訪日外国人、前年比99.9%減の2600人に
日本政府観光局(JNTO)が15日発表した6月の訪日外国人客数(推計値)は、前年同月比99.9%減の2600人だった。1964年の統計開始以来の過去最少だった5月(1700人)からは増加したが、依然として低水準だ。新型コロナウイルス感染症で各国で入国制限の措置が続いていることが影響した。
中国からの訪日客数は前年同月比100%減の300人、韓国は100%減の100人、台湾は100%減の50人、香港は100%減の10人未満、米国は99.9%減の100人だ。入国制限の緩和に向けた協議が続けられているベトナムは99.7%減の100人だった。同統計では小数点第2位を四捨五入しているため、一部の国・地域で減少率が100%となっている。
同時に発表した1~6月期の訪日外国人客数は394万7000人だった。前年同期(1663万3614人)と比べ76.3%減少した。
観光庁が発表する4~6月期の訪日外国人消費動向調査については、新型コロナウイルス感染症の影響で十分な調査母体が確保できず、対面調査が難しい状況であることから公表を見送った。観光庁担当者によると「7月以降の調査についても実施するかは未定」と説明している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕