ブルートレインの歴史に終止符 「北斗星」最終列車、上野到着
寝台特急ブルートレイン「北斗星」の最終列車が23日午前、終点のJR上野駅に到着した。現役ブルトレの最後の運行で、かつて列島各地を結んで活躍したブルトレの歴史にピリオドが打たれる。
最終列車は客車11両で定員188人。22日午後、多くの鉄道ファンに見守られながらJR札幌駅を出発した。
JR東日本によると、改装を重ねた客車は、製造から平均39年が経過。引退後は「基本的に廃車にして解体する」としていたが、譲渡の要望が寄せられており、前向きに検討しているという。
ブルトレは1958年に登場。高度経済成長期はビジネスの足として活躍したが、新幹線や飛行機、夜行バスに押されて乗客が減少、廃止が進んだ。
北斗星は88年、青函トンネル開業に合わせてデビュー。今年3月に定期運行を終え、4月から臨時列車として、上野発、札幌発それぞれ週3日程度の運行を続けていた。〔共同〕