日本ラグビー協会の清宮克幸副会長(52)は28日、都内でシンポジウムと会見に出席し、21年秋に開幕する新リーグを立ち上げる構想を発表した。

9月開幕のW杯日本大会の12開催都市を本拠地とするプロリーグで、現在のトップリーグ(TL)は21年シーズン移行は別のアマチュアリーグとして存続させ、2層構造でラグビー界を発展させていく方針だ。W杯が終わる11月には具体的な骨子をまとめ、発表したいとした。

清宮氏は「(現在の)ラグビー界は、資源が資産になっていない。負のスパイラルを断ち切るチャンスだと思っている。必要なのはスピード感。これは構想ではなく、宣言です」と強い口調で語り、実現へ強い意欲を示した。海外のスター選手も加入できるよう、スーパーラグビー(2月開幕)とは開催時期をずらし9月から翌年1月ごろとなる見込み。すでにTLの代表者会議で各チームには構想を説明し、「6~8チーム」がプロリーグ移行に賛成しているという。

トップリーグの“改革”を託され、6月に副会長に就任した清宮氏は「トップ選手の年俸は1億円は超えたい。子どもたちがそれを見て憧れる職業にしたい。開幕戦は新国立を満員にする勢いでいきたい」と壮大なプランも披露。強烈なリーダーシップで、日本ラグビーを新たなステージに導いていく覚悟だ。