外交評論家の岡本行夫さんが新型コロナウイルスに感染し、4月下旬に亡くなっていたことが7日、分かった。74歳だった。政府関係者が明らかにした。岡本さんは外務省出身。橋本内閣で96~98年に沖縄担当の総理大臣補佐官、01年9月から小泉内閣の外交ブレーンとして内閣官房参与を務めた。

神奈川県出身、一橋大卒業。外務省ではOECDの日本政府代表部、北米第1課長等を歴任した。

岡本さんは2月、沖縄県伊江村の小学校を訪れ、子どもたち向けに図書費を寄付するなど元気な様子を見せていた。

新型コロナウイルスへの感染を巡っては、3月29日に志村けんさんが70歳で亡くなった。また、4月23日には女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルスによる肺炎のため63歳で亡くなっている。

◆岡本行夫(おかもと・ゆきお) 外交評論家。1945年11月23日生まれ。神奈川県出身。68年一橋大経済学部卒、外務省入省。経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部、経済局、北米局、ワシントン日本大使館参事官、安全保障課長、北米第1課長等を経て、91年退官。96年11月、沖縄担当内閣総理大臣補佐官、98年7月、科学技術庁参与、01年9月、小泉内閣の外交ブレーンとして内閣官房参与に就任した。TBS系討論番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)にも出演。