フジテレビの人気料理バラエティー「料理の鉄人」のアメリカ版を、ネットフリックスが「Iron Chef: Quest for an Iron Legend」(邦題:『アイアン・シェフ~伝説の鉄人を探求~』)いうタイトルで制作、6月15日から世界190の国と地域で独占配信されることが3日、発表された。

フジテレビは同番組のフォーマット権をネットフリックスに販売している。今年中にブラジル版、メキシコ版も、それぞれの国の出演者、テーマで制作、世界配信されることが決まっている。

アメリカ版では、新たに生まれ変わったキッチンスタジアムで、5人の新しい“料理の鉄人”が、5人の勇敢な“チャレンジャー・シェフ”と1対1で対決、持久力と創造力の限界に挑みながら素晴らしい料理を作り上げていく。チャレンジャー・シェフの中で、最も優れた成績を残したシェフは、今度は“アイアン・レジェンド(鉄人レジェンド)”の称号を懸けて、グランド・フィナーレで料理の鉄人5人全員と戦う。これらの模様が全8話(1話45分)で全世界独占配信される。

「料理の鉄人」はフジテレビの金光修社長(67)が編成マン時代に企画して、1993年(平5)から99年にかけて放送。95年には午後11時台の放送でありながら最高世帯視聴率23・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなどブームを巻き起こし、ATP(全日本テレビ番組製作社連盟)賞テレビグランプリを獲得。また、12~13年には「アイアンシェフ」の番組名で復活、放送された。これまでにアメリカ、オーストラリア、タイ、ベトナム、イギリスなどで現地版が制作され「Iron Chef(アイアン・シェフ)」という番組名で放送された。

フジテレビコンテンツ事業部の小宮隆司海外担当プロデューサーは「海外の人に『フジテレビの番組を知っているか?』と聞くと、必ず皆、『Iron Chef(料理の鉄人)』と答えるように、フジテレビの名前を世界に広めた代表的な番組です。フジテレビがフォーマット権を販売し、今回ネットフリックスが制作し、新たな『Iron Chef(料理の鉄人)』がアメリカ版、ブラジル版、メキシコ版として復活します。それぞれの作品が、それぞれの国のカラーを取り入れて、新たな形で生まれ変わり、全世界に配信され、新たな一大ムーブメントを生み出すことを期待しています。そして、『料理の鉄人』に続く、海外でヒットするフジテレビの番組を作れるように、海外展開の一層の強化を図り、新しいビジネスチャンスを開拓してまいります」と話している。