18年の映画「カメラを止めるな!」(上田慎一郎監督)でブレイクした、女優しゅはまはるみ(45)が11日、川崎市の神奈川県警中原警察署の一日署長に任命され、振り込め詐欺防止などの啓発活動を行った。

しゅはまは出陣式で「1年間でそれほどまで振り込め詐欺の被害があるなんて、話を伺って本当に驚きました。振り込め詐欺の被害を防ぐためには、子供の方から頻繁に両親と連絡を取ることが大事で、家族内で電話のルールをきちんとしておくのが良いかなと。そして、親の世代の方は自分たちは大丈夫と思っているから、私たちの子供の世代から親に注意喚起することが大事だと思ってます」とあいさつした。

中原警察署では、この日から20日まで、自転車の窃盗や振り込め詐欺などの犯罪を市民が理解し、防犯意識を高めるための活動「安全・安心まちづくり旬間」を実施する。しゅはまは、武蔵小杉のショッピングモールでパレードし、買い物に訪れた親子、家族など、ひとりひとりに声をかけながら、防犯意識の重要性を訴えた。

しゅはまは「振り込め詐欺は人ごとではないです。最近は振り込め詐欺を題材にしたドラマも多くあるのですが」と口にした。その言葉どおり、「カメ止め」で夫役を演じた濱津隆之が、NHK総合などで放送された、振り込め詐欺をテーマに描いたドラマ「NHKスペシャル 詐欺の子」に出演している。しゅはまは「何年も連絡を取っておらず、寂しい思いをしていた両親が、ついつい子供を助けてあげたいという気持ちでだまされてしまっている例が多くあります。親の愛情を守るためにもきちんとしていきたいです」と声を大にして訴えた。