大相撲解説者の舞の海氏(51)が5日、都内の田子ノ浦部屋を訪れ、荒磯親方(元横綱稀勢の里)を絶賛した。

新関脇朝乃山と三番稽古を行った荒磯親方は、現役時代をほうふつとさせる強烈な左のおっつけから左四つになって寄り切るなど、けんか四つの相手を寄せ付けずに16勝1敗。膝を曲げ、腰をしっかりと落として相撲を取り、土俵際に追い込まれても逆転のすくい投げや送り出しをするなど余裕があった。

荒磯親方が現役だった頃は辛口評価が多かったが、この日は口を開く度に称賛の声が上がった。「本場所に出て欲しい。1番強いんじゃないですか」と開口一番。「腰高も直ってる。朝乃山より低いし、今場所出ても優勝でしょ。(現役)復活制度とかないですかね。普通は引退して1年たったら関取と相撲取れないですよ」と目を丸くした。

一方で朝乃山に対しては「辞めて1年たった相手に勝てないのは深刻に受け止めた方がいい」と厳しい評価。「今日は右四つになれないのに無理に押し込むから振られたりいなされたりした。何でもかんでも攻め続ければいいとは思わない。前に出ながらも自分の形を作ることが大事」と話した。そして「明日の一面は『最強親方』ですね」と笑いながら話した。