日本相撲協会は5日、世話人の羽黒海憲司さん(本名・田中憲司=たなか・けんじ)が3日早朝に都内の病院で慢性腎不全のために死去していたことを発表した。53歳。親族によると最近10年は入退院を繰り返し、9月の秋場所後に体調を崩していた。1週間前に急変し、脳梗塞なども併発したという。

大阪・高槻市出身の羽黒海さんは立浪部屋に入門後、83年秋場所初土俵。最高位は東幕下6枚目で、03年九州場所を最後に引退し、日本相撲協会の世話人となった。雑務を担当し、立浪部屋や協会を陰で支えてきた。

親族の意向により近日中に家族葬を行い、九州場所後の12月にあらためて「お別れの会」を開くという。