横綱白鵬が千代翔馬を下して10連勝とし、元大関魁皇が持つ歴代1位の通算1047勝に王手をかけた。

 白鵬は通算1045勝で並んでいた、元横綱千代の富士(先代九重親方)の弟子の千代翔馬を退けた。2度目の立ち合いから慎重に踏み込んで、右を差し込み、左上手を引く。相手が巻き替えを狙った瞬間を逃さず寄り切った。番付上では東前頭5枚目とは対戦する可能性は低かったが、上位陣の休場が相次いだために実現。「巡り合わせというかね。弟子に勝って恩返しできたのかな」と笑みを浮かべた。ただ、記録については「昨日は並ぶというのがあり緊張感があったが、今日はなかった」と淡々。「まあ一番一番」と気を引き締めて、大記録が懸かる今日11日目に自然体で向かう。