元世界ヘビー級王者ムハマド・アリの孫ニコ・アリ・ウォルシュ(21=米国)がデビュー5連勝を飾った。

アレハンドロ・イバラ(28=米国)とのミドル級4回戦に臨み、1回に左フックからの右ストレートでダウンを奪い。同回2分50秒、KO勝利。プロ通算勝利を5勝(4KO)無敗とした。

21年8月、1回TKO勝ちでプロデビューし、5連勝となったウォルシュは「何があってもしっかりと終わらせる、これが私の使命です。彼の左(腕)が落ちていたので、ジャブに対してカウンターを合わせられた。彼も素晴らしいファイターでした」と対戦相手に敬意を表した。

会場のMGMグランドには「アリ・コール」が起こったこともあり、「祖父、家族、そして祖父がつくった歴史です。最高です。ここに祖父が戻ってきたような気分でいます。そして母がとても感情的になっていると思います。祖父の名前をとどろかせることができたこと、ラスベガスで呼ばれたこと。とても光栄に思う」と笑顔をみせた。

ウォルシュの母ラシーダさんはアリの三女で、ウォルシュはその次男として誕生した。アリ家からは7人目の娘となるレイラがプロボクサーとなり、05年には初代のWBC女子世界スーパーミドル級王者となっていた。