妖怪パワーでコロナ退治!? 西宮市にある広田神社で、疫病よけの効果があるとされている妖怪「アマビエ」の護符が人気を呼んでいる。3月19日から参拝者に無料で護符を配布しており、この日までに1000枚以上も配ったという。

妖怪「アマビエ」とは江戸時代に疫病などを予言し、「自分の姿を描いて人に見せれば疫病が収まる」と伝えた伝説がある。広田神社の広田和成さんは「神社として、アマビエを模してコロナにかからないようしてもらいたいとの思いで、無料で護符の配布を行っています」と話した。

広田神社は毎年、阪神が開幕前に必勝祈願を行っている。今年は新型コロナウイルスの感染拡大で開幕が延期され、参拝も先延ばしになっている。広田さんは「1日でも早く終息してほしいです」と切実に語った。

◆妖怪「アマビエ」 江戸時代に肥後国(現在の熊本県)に現れた妖怪。半魚人のような姿で海からやってきたと言い伝えられている。豊作や疫病などを予言し、疫病の際には「私の姿を描いた絵を人々に早々に見せよ。人に見せると疫病にかからない」との言葉を残し、海の中へ帰ったとされる。当時の瓦版にも描かれ、現代ではコロナウイルスよけの守り神としてSNSなどで人気を集めている。