前相撲診療所長の林盈六さん 当時の条件は「大関待遇だった」

公開日: 更新日:

 脳卒中などの生活習慣病で50代で世を去る親方も少なくなく、かつての元力士は寿命が短かった。健康診断といっても身長と体重を検査するだけ、なんて時代もあったらしい。そこに血液検査など近代的な医学的測定を取り入れたのが前相撲診療所所長の林盈六さんだ。力士の健康が話題になると、決まって林さんのコメントがマスコミ紙面に載った。今どうしているのか。

■東大から出向の形で勤務していた

 林さんと会ったのは二子山部屋の元小結三杉里関がやっている、JR中野駅にほど近い整体治療院「ごっつハンド」。

「三杉里とは現役時代、さほど親しかったわけじゃないんだけど、数年前、相撲雑誌を読んでたら、三杉里が中野で整体院を切り盛りしてて、しかも“ゴッドハンド”と呼ばれるスゴ腕と書いてあるじゃないか。オレも後期高齢者。人間、体の手入れをしないと、どんどん老化が進むからね。で、以来、週に1回通ってるんだ」

 林さんは東大医学部物療内科出身。物療内科とはクスリだけに頼らず、マッサージ、指圧、温泉療法などによって本来人間が持っている自然治癒力を引き出すのが目的の治療法だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗