「たわら屋」2店舗をワイケーホールディングスが9月と10月に相次いで再オープン

たわら屋海老ヶ瀬店

ワイケーホールディングス株式会社(東京都)のグループ会社で、食肉加工・販売を手がけるワイケーフーズ株式会社(北海道恵庭市)は、今年破産した株式会社三田村(新発田市)が経営していた弁当店「たわら屋」の海老ケ瀬店(新潟市東区)を9月に、網代浜店(聖籠町)を10月に相次いで再オープンする。

2店舗は、同じワイケーホールディングス株式会社のグループ会社であるハマタクシー株式会社(新潟市北区)が実際の運営・管理を行うという。

ワイケーホールディングス株式会社は平成20年の創業。物流会社、タクシー会社、飲食会社など20社近くの企業をを傘下に持ち、グループの年商は114億円。ハマタクシーは2年前にワイケーホールディングス株式会社の傘下に入った。

ワイケーフーズが土地や建物所有者と2店舗の賃貸契約を締結(網代浜店の建物のみ購入)し、再開する。また海老ヶ瀬店にワイケーフーズ新潟支店を登記した。

2年前にハマタクシーの代表取締役社長に就任し、ワイケーホールディングスの新潟地区統括責任者でもある安藤公紀氏は、「2店舗には遠方からお客様がくると思います。そうしたお客様が自分の地域にもたわら屋が欲しいという声が出てくれば、(2店舗以外にも)新規出店を考えていきます」と話す。

安藤公紀氏

 

弁当を100円で販売する復活祭を開催

一方、店の再開にあたっては、収益改善と“新しいたわら屋”の構築に取り組んでいく。

収益改善では、営業時間を朝6時から夜10時(以前は24時間)に短縮し、売上のそれほど上がらない夜間の人件費や光熱費の削減に取り組むほか、複数あるグループの飲食店運営会社(持ち帰り弁当店「ベントマン」をFC展開するヒューマンライフ株式会社など)のノウハウや仕入先などを活用し原価率を5%削減する。また賃貸契約では、店の再生に向け、最初の3年間の賃料を割り引いてもらったという。

新しいたわら屋の構築では、グループの飲食店運営会社の人気商品をたわら屋でも取り扱い、集客力を高める。具対的には、ジェラート店を運営する株式会社ミルキッシモ(北海道函館市)のカップジェラート、株式会社太子堂(東京都)のお菓子などの取り扱いを計画している。「たわら屋の良いところを残しながら新たなことにも取り組んでいきやい」と安藤社長は語る。

運転席の後部にポップを設置したり車両ボディに広告を掲示したりとハマタクシーを活用したPRも行なっていく。「広告料金は、福祉厚生の一環としてハマタクシー乗務員の弁当料金を半額にしてもらうことで(ワイケーフーズと)バーターにしました」と安藤社長は話す。

ハマタクシー

また海老ヶ瀬店では店長とパート経験者4人が“復活”し、スタッフの半分が海老ヶ瀬店で働いた経験がある体制でスタートを切る。網代浜店でも、夜間責任者として、たわら屋の複数店舗を行き来していた人が店長に就任するほか、以前同店でパートをしていた5人が「働きたい」と手を挙げているという。

なお9月12、13日に海老ヶ瀬店で、10月11、12日に網代浜店で「復活祭 オープニング記念イベント 100円弁当販売」を行う。マグロ丼、とんかつ弁当、唐揚げ弁当、生姜焼き弁当を各500食限定で100円にて販売する。なお詳細は10日に新潟日報に織り込まれるチラシで見ることができる。

一方、ハマタクシーのネットワークを活用し、たわら屋や提携店舗のデリバリーも行なっていくという。

オープンに向けて準備の進む海老ヶ瀬店内

 

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