大臣会見

斉藤大臣会見要旨

2023年6月27日(火) 11:12 ~ 11:22
国土交通省会見室
斉藤鉄夫 大臣

主な質疑事項

冒頭発言

(大臣から)幹部職員の人事異動について

(大臣)

本日の閣議案件で私の方から1点御報告があります。既に資料をお配りしていますが、本日の閣議で、7月4日付で国土交通事務次官に 和田(わだ)信貴(のぶたか)国土交通審議官を任命するなど、幹部職員の人事異動について、御承認をいただきました。
詳細は事務方にお問い合わせいただければと思います。
私からは以上です。

質疑応答

幹部人事の狙いについて

(記者)

2問お尋ねします。
今発表いただきました幹部人事の狙いについてお聞かせください。

(大臣)

先ほど御報告申し上げたとおり、今回、国土交通事務次官に 和田信貴国土交通審議官を任命するなど、7月4日付及び7月11日付で幹部人事を行うこととしました。
現下の状況を踏まえ、総合的に勘案し、適材適所の人事を行うことが出来たと考えています。新しい事務次官については、「国民の安全・安心の確保」、「社会経済活動の確実な回復と経済好循環の加速・拡大」、「豊かで活力ある地方創りと分散型の国づくり」を積極的に推進するため、住宅局長、総合政策局長等を歴任し、国土交通行政全般に幅広く精通する和田信貴国土交通審議官を任命することとしました。新体制の下、国土交通省が抱える諸課題に対し、引き続き、全省庁一丸となって取り組んでまいりたいと決意しています。

2025年大阪・関西万博日本館の発注手続きについて

(記者)

もう1問、大阪・関西万博に関してお尋ねします。
先日、近畿地方整備局が発注した「日本館」の工事入札が不成立となりましたが、国土交通省としての見解をお聞かせください。
また、随意契約に切り替えたことによって、工事費の高騰も懸念されると思いますが、どのように縮減を図られるかお考えをお聞かせください。

(大臣)

2025年大阪・関西万博の「日本館」は、経済産業省からの委任を受けて、国土交通省近畿地方整備局が整備を進めています。
御質問のあった入札は、不調不落となったため、入札手続きを取り止めましたが、万博の開催までに工事を終える必要があることから、現在、随意契約に切り替えて、手続きを進めているところです。
また、随意契約への切り替えの影響について、契約手続きの詳細については申し上げられないものの、随意契約の場合であっても、適切に設定した予定価格の範囲内で、契約額を決定することとなっています。
加えて、契約締結後も、工期への影響などを精査しつつ、必要に応じて、仕様の見直しを行うことなどにより、適切な執行に努めてまいりたいと考えています。

幹部職員への懲戒処分について

(記者)

人事に関してなのですが、昨日発表になりました航空局長の戒告の懲戒処分について、改めて大臣としてこの判断の理由をお聞かせください。

(大臣)

幹部職員として、他の職員の模範として倫理服務の遵守徹底により一層配意すべき立場にあったにもかかわらず、本件結果を招いたことについて、遺憾でありお詫びを申し上げたいと思います。
今後このようなことのないよう再発防止に全力を挙げ、私も先頭に立って規律徹底に全力を挙げてまいります。

(記者)

戒告とした理由について、大臣の御自身のお言葉で、もしあればお願いしたいのですが。

(大臣)

先ほど申し上げたとおり、指導的立場にある者がこのような倫理規定違反を起こしたことについて、しっかり姿勢を正さなければなりません。
そういう意味で処分をさせていただき、戒告が適当であると私自身判断したところです。
 

(記者)

今の質問に関連しまして、航空局長久保田(くぼた)さん、この人事表では辞職になっていますが、これは御本人から申し出があったのでしょうか。
昨日のその処分と関係あるのでしょうか。

(大臣)

個別の人事についてコメントすることは差し控えたいと思いますが、本件も含め適材適所の人事を行う結果として、今回の人事となったものです。

貨客混載タクシーの全国展開への期待について

(記者)

30日から、貨客混載タクシーが全国で解禁になると思うのですが、先般のG7交通大臣会合でも、地域公共交通をどう持続的に維持するかということが非常に大きな課題となっていましたが、今回の全国展開に対する大臣の期待を教えてください。

(大臣)

ある意味で一つの社会実験として始めさせていただく訳です。G7交通大臣会合においても、持続可能な交通のあり方で、大きな二つ。
一つは、より環境に優しい交通モードに転換していくことと、移動させていくことと、一つ一つの交通モードについてネットゼロを目指す技術開発等を行っていくということでした。
ある意味で、鉄道輸送、貨物輸送は、これからトラックなどからモード転換をしていく一つの代表例ですので、私は今後大きな可能性を秘めていると思います。
JR貨物のあり方と同時に、貨客混載についてもどういう可能性があるのか。
一般の旅客についても、今、私いわゆる鉄道で客車に貨物を載せてという、今実験も行われています。
そのことかと思ったので、今のような答弁をしましたが、タクシー等への旅客輸送について、また貨客混載で、ある意味で試験を行います。
鉄道の場合と同じ考え方です。
いろいろな可能性を考えて地域の公共交通をより充実させていく、また、持続可能性を高めていく、また、いわゆるトラックの2024年問題等があります。
そういうことへの解決に繋がっていく等々、いろいろな効果も期待されていますので、私としてはどういう結果が出るか期待をしているところです。

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