天皇陛下には,1月16日(木)午前,東京大学医学部附属病院にご入院になりました。
天皇陛下には,1月18日(土)午前より東京大学医学部附属病院にてご手術を受けられ,ご手術は同日午後成功裏に終わりました。
(1月18日(土)ご手術後の記者会見における皇室医務主管発言要旨)
天皇陛下の前立腺全摘出手術は,本日午前執刀を開始され,3時間40分で無事終了いたしました。既に発表いたしましたように,手術は東京大学医学部泌尿器科と国立がんセンター泌尿器科の合同チームで行われました。
術者は6人で,東大チームは北村唯一教授,太田信隆助教授,高橋悟講師,がんセンターチームは,垣添忠生総長,藤元博行医長,及び込山元清チーフ・レジデントの方々であります。手術は順調に進み,予定通りの手術ができ,前立腺の全摘除及び両側閉鎖リンパ節廓清は成功裏に終わりました。出血量は予定以下で,輸血量もあらかじめいただいておりました自己血で十分間に合うものでした。また,術後の麻酔からのお目覚めも順調で,付き添っておられます皇后陛下,紀宮殿下とお言葉を交わされております。
肉眼的には,転移は無いと考えておりますが,念のため摘出組織の病理検査が出た段階で改めてお知らせいたします。
(1月24日(金)病理学的検査結果説明における皇室医務主管発言要旨)
摘出された前立腺組織を病理学的に検査した結果,がん組織は摘除した部分に留まっており,すべて摘出されたと考えております。
天皇陛下には,2月8日(土)午後,東京大学医学部附属病院をご退院になりました。
天皇陛下には,ご退院に際し,侍従を通して次のようにお気持ちをお示しになりました。
「今回の入院に際し,治療に当たってくれた医療陣の努力に深く感謝します。
また,大勢の人々が,心配し,回復を願ってくれたことを,心からうれしく思っています。
退院に当たり,今病を得ている人々の回復を祈り,国民皆が,それぞれ体を大切に,元気に過ごすよう願っています。」
お見舞い記帳の受付は,2月8日(土)をもって終了しました。
記帳受付期間 1月16日(木)から2月8日(土)
記帳名数総計 51,601名